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医療行為について

お産に際しては、あくまで自然な進行を待ちますが、時として、自然の流れは、お母さまや赤ちゃんに危険をもたらすことがあります。その場合、医学的に必要であると考えられる処置・治療を必要最小限ではありますが行います。

点滴について

少なくとも分娩第2期(子宮口が全開大し赤ちゃんが産まれるまで)には、ブドウ糖による点滴ルートの確保をさせていただいております。本来、自然な営みである出産に、点滴は必須ではありません。

しかし、お産には、時として、予測できない重大な事態がおこりえます。瞬時の対応の差が、その後の経過に大きく影響することがあると考えます。いくら自然な陣痛であっても、時として赤ちゃんが苦しくなることがあります。
その際、お薬で陣痛を弱める(止める)ことが、赤ちゃんの回復のために有効です。

また、お産後、産道の傷や子宮からの出血が多量になることがあります。そんな万一の緊急事態の対応もスムーズに行えます。現代の医療レベルにおいても、日本では年間 80名ほどの妊産婦死亡があります。その約三分の一が出血死です。
決してあってはならないことへの備えとして、当院では点滴ルートの確保を前提とさせていただいております。

会陰(えいん)切開について

会陰(えいん)切開を行う際のメリットとして、

  • 胎児心音が安心できないパターンで分娩を急ぐ必要がある際、分娩所用時間の短縮につながる可能性
  • より広い産道スペースを与えることにより難産を回避できる可能性

が報告されています。(Satin AJ.In syllabus of Management of the 2nd stage of labor.At the 51st ACOG Annual Clinical Meeting.April 29−30,2003)

ちなみに、よく言われていることですが、自然に出来た傷よりも切開の傷の方がキレイであるとか、会陰部の裂傷が高度になるのを防ぐために切開が必要という点については、正確な根拠はありません。
以上を踏まえ、当院といたしましては、すべての分娩に際して、会陰(えいん)切開を一律に行う方針は採用していません。

上記に述べた状況以外は、可能な限り、介入を避けますが、切開をしない方針で臨んでも、自然裂傷を起こすことがあります。
ちなみに、初産の方には会陰(えいん)切開をしない方針を採用した場合、無傷(裂傷がなかった)率は29%であったという海外の大規模な研究結果もあります。
(Dannecker et al. Acta Obstet Gynecol Scand. 2004;83(4) 364-368)

陣痛促進剤の使用について

当院の陣痛促進剤の使用検討基準を示します。

  • 破水後、陣痛が発来せず、子宮内胎児感染が懸念される場合
  • 陣痛発来後、自然経過で分娩の進行を見守りますが、陣痛が弱く(微弱陣痛)、分娩が進行しない場合
  • 予定日を一定期間過ぎても、お産がはじまらず、かえって子宮内環境の悪化をまねきかねない過期妊娠の場合

以上の場合、状況をご説明しご同意いただいたケースに限り、薬剤の使用法を厳密に守り投与を開始します。

ただし、それぞれのお考えのなかで、上記状況においても、陣痛促進剤の使用を望まれない場合は、母児への安全を優先する観点から、なんらかの医学的介入による出産は必要と考えられますので、帝王切開を提案させていただきますこと、ご理解賜りますようお願いいたします。

吸引分娩・鉗子分娩の適応について

当院の方針として、自然な流れのなかで進行する出産に対して、吸引分娩・鉗子分娩を採用することはありません。ただし、下記の状況では必要な医学的介入と考えています。

  • 子宮口が全開大となり経膣分娩(下から産むこと)が可能と判断されるものの、胎児心音が安心できないパターンで分娩を急ぐ必要があり、会陰(えいん)切開のみでは分娩を進行させることが困難な場合。
  • 子宮口が全開大となり経膣分娩(下から産むこと)が可能と判断されるものの、分娩が進行しない場合。(状況によって、陣痛促進剤による陣痛の増強も選択肢となり得ます)

吸引分娩・鉗子分娩は、帝王切開に次ぐ産科手術という位置づけであり、あくまでも緊急時対応の手段です。