モナリザタッチ施術後の経過は?アフターケアやよくある質問を紹介
モナリザタッチは、CO2フラクショナルレーザーを膣壁や外陰部へ照射することで、産後や加齢による尿漏れや膣のゆるみ、かゆみ、性交痛などを改善する施術です。
ホルモン治療に抵抗がある方でも気軽に受けられるため、施術を検討されている方も多いようですが、インターネット上で効果なしという口コミを見かけたことがあり、躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません。
実際のところ、モナリザタッチは施術後すぐに効果を実感できるケースも多く、回数を重ねるごとにより高い効果が期待できます。メスを使用せずに膣や外陰部の不快な症状を改善できるので、体の負担を避けつつ根本的な治療を受けたい方におすすめです。
この記事では、モナリザタッチ施術後の経過やアフターケアについてご紹介し、最後にモナリザタッチに関するよくある質問にもお答えしていきます。施術を検討している方は、ぜひ参考になさってください。
モナリザタッチ施術後の経過
モナリザタッチを用いてレーザーを照射すると、膣粘膜の細胞が活性化され、新生コラーゲンが産生されます。膣の厚みも増して保水力も高まり、ふっくらとしたヒダのある潤い豊かな膣を取り戻せます。
とはいえ、実際にモナリザタッチの施術を受けた後はどのような経過を辿るのか、気になっている方も多いことでしょう。そこでここでは、モナリザタッチの施術の流れと施術後の経過について解説していきます。
モナリザタッチの施術の流れ
以下は、モナリザタッチの施術の大まかな流れです。
- 問診・診察
- 表面麻酔を塗布
- CO2フラクショナルレーザー照射
- 冷却・薬剤の塗布
- 帰宅
一般的に、モナリザタッチの施術に麻酔は必要ありません。しかし、外陰部への照射を行う場合や患者さんの希望によっては表面麻酔のクリームを塗布することもあります。
施術時間は数分と短く、体への負担も非常に少ないため、安心して施術を受けられます。術後は特別な処置をする必要もありませんが、クリニックによっては冷却や薬剤の塗布を行うこともあるでしょう。
なお、施術前の検査で何らかの異常が見つかった場合は、状態に応じて適切な処置を行った後、医師の判断によりモナリザタッチの施術を行います。
モナリザタッチ施術後の経過
モナリザタッチの施術を受けると、多くの方が直後から膣周りのしっとり感やふっくら感、ニオイ、性交痛の改善効果を実感できます。数分間レーザーを照射するだけで、年齢に伴う膣萎縮によるトラブルに対して効果が期待できるので、忙しい方にもおすすめです。
ダウンタイムは、通常1〜3日ほどです。軽い下腹部痛や出血、灼熱感などが生じることもありますが、一時的なものなので心配ありません。
初めての施術を受けた1ヶ月後には、約40〜60%の方に灼熱感やかゆみ、乾燥、性交痛、ゆるみなどの不快な症状の改善がみられたという臨床結果も出ています。
ただし、満足のいく結果を得るまでには1〜2ヶ月おきに2〜3回の施術を受け、その後も1年に1回ほどメンテナンスとして施術を受けなければならない場合もあります。
必要な施術回数は、患者さんそれぞれの症状や求める効果によって異なるため、医師とよく相談しながら納得のいく回数の施術を受けるようにしましょう。
モナリザタッチ施術後のケアについて
モナリザタッチの施術後は以下の点に注意が必要です。
- 3日間性行為を控える
- 3日間公衆浴場での入浴は控える
- 施術当日はシャワーのみ
上記以外に特別注意すべき点はありません。術後の特別な処置も必要ありませんが、クリニックによっては、冷却や薬剤の塗布の他に外陰部への保湿パックやオイルケアなどを行うこともあります。
他にも、患者さんのホルモン状態に合わせてホルモン剤による治療を行ったり、腟剤を処方したりなどのアフターケアを行う場合もあります。
また、モナリザタッチの効果をより長持ちさせるためには、自宅でアフターケアを行うのもおすすめです。
たとえば、子宮や膀胱、直腸などの骨盤内臓器を下からハンモックのように支える「骨盤底筋群」を鍛える「ケーゲル体操」を行うと、膣が強化されて性生活の充実にもつながります。
ケーゲル体操は以下のやり方で1度に10回、少なくとも1日に2度行うとすぐに効果を実感できます。
- 仰向けに寝て膝を曲げる
- 足の裏を床につけて両腕は体の横に下ろす
- 骨盤を引き上げるようにお尻を引き締める
- そのままゆっくりと10回呼吸する
- 息を吐きながらお尻をさらに引き締める
- 骨盤を持ち上げながらお尻を天井に突き上げる
- 息を吸いながらお尻と骨盤を緩める
骨盤底筋は、継続して鍛えることが重要です。モナリザタッチの施術と併せて行うことで、デリケートゾーンの不快な症状の速やかな改善が期待できます。
モナリザタッチに関するよくある質問
ここからは、モナリザタッチに関するよくある質問について解説していきます。モナリザタッチに限らず、どの治療も疑問を全て解消し、納得してから受けることが重要です。
施術を検討されている方は、ぜひ参考になさってください。
モナリザタッチは生理中でも受けられるの?
モナリザタッチの施術は生理中、妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方、授乳中の方は受けることはできません。
一般的に閉経すると膣萎縮の発現率が高まるといわれていますが、エストロゲンの分泌量は35歳頃から急激に減少するため、生理があったとしても膣内環境に変化が生じている可能性もあります。
年齢を問わず気になる症状がある場合は早めに婦人科へ相談に行き、生理中を避けて施術を受けるようにしましょう。
モナリザタッチは子宮頸がんなどの悪性疾患があっても受けられますか?
モナリザタッチの施術は、子宮頸がんなどの悪性疾患がある状態では受けることはできません。
クリニックによっては1年以内に行った子宮頸がんの検診結果を持参する必要があり、その検査結果に問題がなければ施術を受けられるようなシステムを設けている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
モナリザタッチの施術は痛みがありますか?
個人差はありますが、モナリザタッチは施術前に表面麻酔を塗布するクリニックも多いので、痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、痛みの程度はもともとの粘膜の健康度によって異なります。施術を行う部位の粘膜が薄くなっている場合や膣の萎縮が強い場合は、麻酔を使用しても痛みが生じる可能性もあるでしょう。
粘膜が薄くなっている部位は、患者さん自身が日頃から不快感を覚えているケースが多いです。
膣の萎縮が強い方に対しては、専用プローブを膣へ挿入する際の痛みを抑えるために、前もってエストロゲンを投与してから施術を行う場合もあります。
万が一、施術中に我慢できないほどの痛みを感じた場合、医師にその旨を申告し、適切に対処してもらうようにしましょう。
モナリザタッチで合併症が起こる可能性はありますか?
モナリザタッチの施術で、重篤な合併症が起こることはほとんどないですが、決して何も起こらないというわけではない点に注意が必要です。
たとえば出血や痛み、おりものの増加、かゆみ、性交後の出血などが起こる場合もあります。
また、事前の検査などをしっかり行えばあり得ないことではあるものの、感染症の悪化や悪性疾患の増悪の可能性もゼロではありません。合併症に対する説明や検査をきちんと行ってくれる、信頼のおけるクリニックで施術を受けるようにしましょう。
モナリザタッチとインティマレーザー、ビビーブの違いはなんですか?
インティマレーザーやビビーブも、女性のデリケートゾーンの若返りに用いられる代表的な照射機器ですが、それぞれにメリットやデメリットがあります。
まず、以下のように熱を与える方法とターゲットエリアが異なります。
- モナリザタッチ(CO2フラクショナルレーザー):膣上皮に点状の孔を開けて患部のコラーゲン産生を促進し、血流の増加や潤滑を回復
- インティマレーザー(ロングパルスエルビウムヤグレーザー):膣の粘膜固有層に50〜53度の熱だまりを作って膣の奥から膣口、小陰唇まで施術が可能
- ビビーブ(高周波):膣壁や皮膚表面を40〜45度にコントロールし、コラーゲンの産生を促進
他にも、熱を与える深さに違いがあります。モナリザタッチとビビーブは1mm、インティマレーザーは1.0〜3.0mmです。
それぞれ効果がある層や症状が異なるので、自分に適しているのはどれなのか医師とよく相談し、納得した上で施術を受けましょう。
まとめ
モナリザタッチは腟萎縮による乾燥やかゆみ、灼熱感、痛み、におい、緩み、性交痛などの改善が期待できる施術です。
デリケートゾーンの不快な症状にお悩みの方は多いですが、恥ずかしさから受診するのが躊躇われたり、受診するほどではないと思い込んでいたりなど、なかなかモナリザタッチの施術を受けるに至らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
モナリザタッチは、産婦人科やレディースクリニックなどで受けられます。施術時間も短く、施術後もすぐに効果を実感できることが多いです。施術後に特別な処置の必要はありませんが、クリニックや自宅でセルフケアを行った方が効果を長持ちさせられます。
「岡村産科婦人科」では、モナリザタッチによるレーザー治療を行っております。女性特有の不快な症状を緩和し、膣粘膜や外陰部の若返りを図れるのでおすすめです。
腟萎縮による不快な症状にお悩みの方や、モナリザタッチの施術を検討している方は、「岡村産科婦人科」までお気軽にお問い合わせください。